面材の製作
キャビネットづくりの4日目。前回製作した突板の木口に面材(厚さ5ミリのブラックチェリーの無垢材)を貼り付けていきます。
前回までの作業で側板の表面はきれいになりましたが、木口部分は芯材(ランバーコア)が剥き出しのままです。家具の裏側はこのままでいいのですが、表にくる部分は見栄えが悪いですね。
木口テープを貼ってもいいのですが、無垢材を貼り付けると、よく見ないと突板とわからないくらい質感があがります。角を面取りする加工もできて、手触りも無垢材と変わらない感じに仕上がります。
問題は、この面材(幅5ミリ)をどうやってつくるか。
今回、無垢材はネットで購入しましたが、幅は最低でも20ミリから。50ミリで購入し、必要な枚数を自分でカットすることにしました。
これもテーブルソーがあればいいのでしょうが、丸ノコしかないので丸ノコ定規でカットします。
写真ではよくわかりませんが、定規が使えるようにブラックチェリーの角材にランバーコアを木工ボンドで完全に接着してます。定規の下にベニヤを置いて、ブラックチェリー材と高さを合わせました。
なんとか面材がカットできました。こんな感じで接着していきます。
面材の貼り付け
突板を貼った時と同じように、ゴム系ボンドを面材と木口の両方に塗って、触ってもくっつかない程度(10分〜20分)置いておきます。丸ノコで切っただけだと、どうしても鋸目跡がついてしまうので、きれいに接着できるよう事前にサンドペーパーをかけています。
ローラーで圧着していきます。
ゴムハンマーで叩いたり、当て木をして金槌で叩いたりしてもいいです。ポイントは、面材と突板の間に隙間ができないようにすること。隙間ができそうな部分があればクランプで締め付けて圧着しました。
面材のはみ出た部分を切断。
面材の高さ調整
突板の厚みが20ミリですが、面材は少しずれることも考えて22ミリにしています。そのためはみ出た部分を、まずはカンナで削っていきます。この時、突板の表面を削ってしまうと台無しで修正ができませんので、慎重に作業します。
ある程度カンナで削ったら、サンドペーパーで最終的に高さをあわせていきます。この時も突板部分にペーパーがあたって裏地がでてきてしまうと台無しです。
なお、接着に使ったゴム系ボンドがはみ出したりしている部分は、シンナーを使って拭き取ってあげれば、きれいにとれます。
なんとかできました。きれいに仕上がれば、無垢材にしか見えません。
次回は、製作した側板、天板、底板を組んでいきます。