週末家具工房 NAOTO_FURNITURE

DIYで本格的な家具づくりに挑戦

キャビネットづくりに挑戦⑤ 段欠きとビスケットジョイント

キャビネットづくりの5日目。前回までに製作した側板、天板、底板を組んでいきます。

背板用の段欠き加工

箱に組む前に、背板を設置するための段欠き加工をしておきます。
トリマーと自作のトリマーテーブルを使って5ミリ幅で加工。
テーブルは合板に角材を取り付けただけの簡単なもので、作業台にクランプで固定して使用します。

裏側はこんな感じ。トリマーを取り付けるベースはこのテーブル用に購入して最初から取り付けています。トリマー本体を差し込むだけで簡単に設置できます。
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テーブルの角材は片方の端だけビスで固定していて、そこを起点にして自由に幅が変えられる構造です。今回、10ミリのストレートビットを使用して、5ミリの段欠きができるようビットの出る幅を調整してます。この調整は、スコヤなどを使ってもいいのですが、写真のようなハイトゲージを使うと、幅や高さをより簡単・正確に調整ができるのでおすすめです。

スマホ用のアームを使って集塵ホースを固定。うまく調整すれば意外と使えます。

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こんな感じできれいに段欠き加工ができました。
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ビスケットジョイント

天板と側板はビスケットで組みました。ビスケットジョイントをする場合、普通は専用のジョイントカッターを使います。
とても便利な道具ですが、2〜3万円はします。アマチュアで年数回程度しか使わない自分としては購入をためらっているところです。
そこで、トリマーのビスケットジョイント用ビットを使って加工をしています。このビットは厚さが4ミリでマキタのビスケットにもちょうどいい幅です。(ビスケットジョイント用でもビットによって厚さが若干違うので購入の際は要注意です。)

木口の真ん中ぐらいにビットの位置を調整します。天板と側板で加工する位置(高さ)が揃っていればいいので完全に真ん中にする必要はありません。

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トリマーで加工する場合、ビスケットの幅に合わせた加工が必要となります。線を中心として左右に動かす幅を決めておきます。
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トリマーのベースをしっかりと板に合わせて加工します。トリマーが傾くとジョイントの溝が斜めになったり、幅が大きくなってぶかぶかになってしまいます。

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いい感じで加工ができました。
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ビスケットの幅にピッタリでした。もう少し幅に余裕をもたせた方が材をつなぎやすいと思います。
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側板の側面にも加工していきます。木口にトリマーを置いて加工しますが、ベースを置く幅が少なく不安定になってしまいます。そのため、適当な材を木口に高さにあわせて両面シールで貼り付けてベースが安定するようにして加工しました。

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少し、トリマーがぶれてしまったところもありますが、問題なく接合できそうです。

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クランプで固定。ボンドが乾かないうちに手早く組み合わせるため、組み立て途中は写真をとる余裕もありませんでした。
ここでのポイントは直角に組めているかどうか。ボンドが乾く前にしっかりと確認します。

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一晩置いてクランプをはずしました。うまくいきました!!

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次回は、まず幕板を設置して、時間があれば框戸の製作にとりかかろうと思います。