形を整える
キャビネット作りの3日目。前回はフラッシュ構造の板を製作しましたが、芯材と表面のベニヤは多少ずれるので、設計通りの大きさにカットしていきます。
最初に丸のこ定規を使って長辺をカット。幅10ミリの余裕があるので適当なところでカットすれば大丈夫。
次に、スライド台を使って、今カットした長辺部分を基準に、左右の短辺が直角になるようにカット。
最後に、最初にカットした長辺と並行になるようにカットします。
パネルソーはもちろん、テーブルソーも持っていないので、この部分の精度をだすのがむずかしいですね。こういう時は「Kreg丸ノコガイドリップカット」を使ってます。
この丸ノコガイドは、カット幅のメモリがあり、簡単に設定できる優れものです。
カットする時は、材に沿わせているガイド部分がずれないように集中します。
うまくカットできました!!
突板の貼り付け
次は、カットした材のうち、側板2枚の外側の部分にブラックチェリーの突板を貼り付けていきます。
突板はネットでサブロクサイズを購入しました。こんな感じで丸めて送っていただけるので、大きさに関係なく送料は安くすみます。
きれいなブラックチェリーの板目です。購入した突板は裏面が特殊紙で強化されていて、扱いがとても楽なタイプのものです。
ハサミで必要な大きさにざくざくカットできます。
ゴム系ボンドを使って接着していきます。突板の種類によってはアイロンで接着するタイプのボンドを使用するようです。
少しムラができましたが、厚く塗る必要はありません。ベニヤの表面と突板の裏側の両方に塗っていきます。
気温等にもよりますが、10分〜20分程度待ちます。手で触ってくっつかない程度になれば大丈夫です。
突板を貼り合わせる際、一度くっつけると剥がせなくなってしまうので注意が必要です。まず適当な棒をおいて、この上で突板の位置を調整します。
突板には最初にボンドを塗ってます。くっつかないように気をつけながら、ちょうど良さそうな位置を決めます。
少しずつ棒を抜いて、ローラーで接着していきます。ローラーを使ったり、木をあてて叩いたりして圧をかけることで接着できます。特に端っこの方は丁寧に接着していきます。このゴム系ボンドは通常の木工用ボンドのような時間をかけたプレスは必要ないので、その点はすごく楽ですね。
はみ出した部分はカッターで切り落としていきます。
側板2枚、貼り合わせ完了。今回は、最後に突板を貼り付けましたが、最初からベニヤに貼り付け、それを丸のこでカットしてもよかったかもしれません。
次回は、この側板の木口にブラックチェリーの無垢材(厚さ5ミリの面材)を貼り付ける工程に移ります。